春道堂は2018年1月31日をもって閉店いたしました。

長い間のご愛顧本当にありがとうございました。

2018年

5月

07日

桜も過ぎて

今年は休みのタイミングが合わず、大好きな桜を見ぬままに終わってしまいました。前回の休みでちらりと4分咲きを見たのが唯一です。

 

思い返せば、就職はもちろん二度の開店も今回の転職も春だったので、人生の転機が訪れるたびにいっぱいいっぱいになり、花を愛でる心のゆとりがなくて、桜を見逃している気がします。

 

人生88年と考えたら、一回たりとも逃がすのはもったいないというのに! 来年の今頃は穏やかな気持ちで存分に花を楽しみたいものです。

 

もうすぐ働き始めて一ヵ月になります。店を畳んでからも3ヵ月を過ぎ、すすきので命を燃やし尽くした三年数ヵ月に懐かしさすら覚えます。お客さんが来ない日などは地獄のように一日が長かったのですが、不思議なもので過ぎ去ってしまえばあっという間に感じますね。

 

新しい仕事を始めたばかりの今は、おぼえることも失敗することもたくさんあり、毎日がいっぱいいっぱいで、出勤の日の一日をとても長く感じますが、この日々も後で振り返ればあっという間なのでしょうか? 

 

果たして私はいつか失敗をせずにスムースに働けるようになっているのか、一年後の自分を見てみたいと痛切に思います。

 

とにもかくにも今できることは日々精進だけですね。明日もがんばろう!

2018年

4月

30日

春ですね

こんばんは、いよいよ桜も咲き始めましたね。私が今日街中で見たのはまだ3~4分咲きでした。

 

新たな職場で働き始めて三週間、いまだ己の要領の悪さと力不足と痛感する毎日です。

 

 

せっかちですぐに結果を得られないとひどく落ち込み、激しい自己嫌悪に陥ってしまうのが若い頃からの私の悪癖です。

 

失敗やだめなところばかりを数えて鬱々するよりも、楽しく元気に働くことを心がけるほうがよっぽど有益ではないかと最近気付きました。

 

上達に早道はなく、腰をすえて前向きに日々精進するしかないのだと思えるようになってきた今日この頃。明日からもがんばらねば!

 

 

さて、ここでこのブログとホームページについてのお話を。

 

私がもともと文章を書くのが好きなのと、お客様や知り合いで楽しみといってくださる方もおられるので、閉店後もこのブログを続けております。めったに更新しないのに毎日一定数の方が見てくださっているようで、大変ありがたく存じます。

 

本来ならば店名をはずし、店に関することを削除して、個人として新たにブログでも始めたほうが良いとも思うのですが、私は子供の頃からの年賀状や写真や授業のノートすらなかなか捨てられないような記録魔でして、3年数ヵ月全身全霊を傾けた春道堂の記録を消してしまうのが惜しいと思ってしまうのです。

 

考えに考えて作り上げた美しい百合コースやおいしいかにコースの写真を削除してしまうのも、なんかもったいなくて。

 

そんなわけで、まだしばらくは春道堂の記録を残しておくつもりです。

 

ただし、現在のこのホームページは年単位で費用がかかる有料のプランをつかっているため、契約期間が終わる7月以降に無料プランに移行する予定です。

 

無料プランになってもホームページ自体はそのまま残りますが、アドレスが変わってしまいます。

 

フェイスブック等でこのホームページにくださった「いいね」は消えてしまうかもしれません(詳しくないので、実際にどうなるかはよくわからないのですが……)。

 

ブックマークから見てくださっている方は、ある日突然削除されていて驚かれるかもしれませんが、春道堂で検索していただけたら変更後のホームページにたどり着けると思います。

 

くわしくは近くなったらまた告知いたしますね。

2018年

4月

21日

働くって

こんにちは、中村です。今日明日とお休みなのです。

 

働き始めてもうすぐ二週間。覚えねばならないことがたくさんあって、毎日帰宅後に復習をし、出勤前も予習をしています。

 

それでもなかなか覚えられず、作業は遅く、たびたびしょうもないミスしてしまいます。先輩方にフォローしてもらってばかりで、いい歳して情けない話です。

 

歳に関係なく初心者は初心者だってことは分かっていますが、それなりの社会経験を積んで来たはずなのに、こんなに手際も覚えも悪くて私は大丈夫なのか? と思ってしまいます。

 

44歳で新しい職場に勤めることに大変な緊張がありましたが、特に不安に感じていたのは他の人と一緒に働くことでした。

 

会社員時代に配属された部署は途中から私一人になったので、負担は大きくても自分のペースで働けたし、29で会社を辞めてからの15年のうち10年は自営業で一人仕事をしてきました。

 

なので、この歳から人様と連携してうまく働けるのだろうかと。

 

実際に働いてみて、やはり先輩たちの驚くばかりの早技にあわせて動くのは難しいのですが、何かあれば助けてもらえるし、ひとりではない安心感もあります。

 

失敗してもとろくても働いた分の時給をいただけるなんて、とてもありがたいことだし、守られていると感じます。

 

こんな風に思えるようになったのは、やはり一度自営業を経験したからかもしれません。新卒で会社員になった時は、待遇面などに不満を感じることも多かったし、今ほど働くことに必死ではなかったと思います。

 

前回のお休みはスキップで帰りそうなくらいひたすら嬉しかったのですが、今回はちょっと複雑な気持ちもあります。

 

もちろん休み自体は非常に嬉しいです。今日は昼から軽く酒を飲んだり、テレビで野球を見たり(がんばれファイターズ!)、これから飲みに出かけるし、明日は風呂に入りに行くつもりですし、思い切り満喫しまくっていますが、二日続けての休みでせっかく覚えたことが抜けたり、気持ちの張りが切れてしまうのではないかと心配です。

 

とにかく早く仕事を覚えて、自信を持って働けるようになりたい。今はそのことばかりを考えています。

 

毎日一生懸命働いて、休みは休みで心から楽しめる人生を送りたいです。

2018年

4月

16日

働くってすばらしい!

こんにちは、長らくご無沙汰しておりました。

 

実は就職が決まりまして、先週から働いております。飲食店ではありませんが飲食関係です。

 

具体的にどこでとは申し上げませんが、札幌市内のたくさん人の来るところなので、偶然お会いすることもあるかもしれません。

 

一介の従業員ですし、忙しいお店なので勤務中は個人的に話し込んだりは出来ませんが、気付いたらお声をおかけいただけたらと思います。

 

今回の就職活動は自分の適性に合った、楽しく快適に働けそうな職場を探し出すことに時間と労力を費やしました。

 

就職は仕事の内容と同僚と環境と自分との相性が重要というのが、いくつかの職を経てたどり着いた私の結論です。適材が適所におさまるこそことが、働く側・雇う側双方にとって最も幸せで効率の良いことだと。

 

 

店を閉めてから自由な時間がたくさんあったおかげで、これまでの人生を見つめなおし、就職も含めたこの先の生き方をしっかり考えられました。

 

2ヵ月ほど仕事を探しながら、いろんなところに出かけたり、いろんな人に会ったりしていました。二十数年ぶりに高校時代の恩師とも再会して飲みに行きました。

 

遊んでばかりで楽しかったけど、店を畳んでから日が経つにつれ、働いていないことの罪悪感とつまらなさが大きくなり、人と会っている時は良くても一人で家にいる時はどんよりしていました。

 

暇な時間はたくさんあったのに、このブログを更新する気力すら湧きませんでした。

 

今日は働き始めて最初のお休みです。毎日がお休みだった就職前と、丸一週間働いた後にもらえる休みとでは、ありがたさが全然違います。

 

やっぱり働くってすばらしい!

2018年

3月

13日

室蘭へ

今日は久しぶりに会社員時代に6年近くの月日を過ごした室蘭に日帰りで遊びに行ってきました。かつての会社の同僚と会うためです。

 

前に行ったのは春道堂を開店する直前だったので、ちょうど4年ほど前です。ずいぶん遠いところみたいに思っていたけど、行ってみると高速バスで札幌から2時間足らずで、小説を読んだり居眠りをしたりしているうちにあっという間に着きました。

 

調理学校に行くために会社を辞めて室蘭を離れたのは15年前、29歳の時でした。大学卒業後に最初に働いた職場なので、一番印象が強く、今でも度々働いていた当時の夢を見ます。

 

見る夢は大体ミスをして焦っているものです。スーパーの本部でチラシやPOPの仕事をしていたので、明日特売なのにチラシの校正をしていないとか、POPを作るのを忘れていたとか。

 

目が覚めたら「ああ、もう違うんだ。もうチラシもPOPも作らなくていいんだ」と心底ほっとします。当時のプレッシャーは相当大きかったんだと痛感します。

 

当時は辛いことも苦しいことも山ほどあったはずなのに、かつては血を吐きそうなほど嫌だったことすら、今となっては笑える話の種、愉快な思い出でしかありません。

 

命を削るようなサービス残業をして必死に支え続けた会社は大手に吸収合併されて店名も変わり、敬愛していた社長も今は亡く、諸行無常を感じます。

 

しかしあの頃の日々があって今の私なのだから、無駄なものなど何ひとつなかったと思います。

 

 

室蘭の町並は中小都市のご多分に漏れず少々廃れていましたが、かつてはなかった素敵なお店もできていました。

 

札幌の皆さんもおなじみ、おいしい珈琲を飲ませてくれる宮越屋珈琲さんが海を望む高台にありました。店内はガラス張りで、ぐるりと大パノラマで海を見渡せます。

 

帰り際、デッキに出てみるとこの景色でした。

17時近くに撮影したものです。大変感じの良い店員さんに「もう帰るんですか? これからもっときれいになりますよ」と言われました。 夕日が沈む頃には超絶的に美しいのでしょうね。

 

 

ちなみに私たちの席があったのはデッキの逆側で、小さな漁船がたくさん見える漁港でしたが、遠くに白鳥大橋と工場群も見えました。

ガラス越しの撮影なのでわかりにくいですが、夜に来たら工場夜景で相当きれいであることが想像できました。

 

帰宅後に調べると『宮越屋珈琲MUTEKIROU』という店名のようです。皆さんも室蘭に行くことがあればぜひ寄っていただきたい。景色が良いことはもちろん、珈琲もケーキも大変おいしかったですよ。

 

 

帰り際、バスの時刻まで余裕があったので、スーパーに寄りました。さっきまで生きていたみたいに新鮮な魚が何かの間違いみたいな激安で衝撃を受けました。買って帰りたかったけど、バス内に生臭いにおいを撒き散らすと申し訳ないので断念。

 

すばらしい景色に安くておいしい魚に朗らかでやさしい街の人たち。そして近くにはいつも海が……

 

住んでいる時はわからなかったけど、20代の6年を過ごした室蘭はこんなにも良いところだったんだ!

 

  

しかし、15年前に会社を辞めて以来会うのは二回目だと言うのに、当時の同僚達とは昨日まで一緒に働いていたかのように会話が弾みます。

 

たびたび職を変えるのはほめられたことではないのかもしれないけれど、そのたびに新たな友達が出来て、人生の財産が増えるのはうれしいこと。

 

新たな就職先でも生涯の友に出会えると信じて、がんばって職探しせねば!

 

2018年

3月

11日

またも利家

私はまだ仕事探し中です。就職活動をするのは前の店を畳んだあと以来なので、およそ7年ぶりなのですが、当時に比べて飲食業の募集がたくさんあることに驚いています。

 

本当に景気が良くなったのか? 飲食業はそんなにも人気がないのか? あるいは3月は募集の多い時期だそうなので、そのせいなのか? 

 

募集が多いのと私が採用されるかどうかは別の話なのですが、毎日目移りするほど新規の募集が続々と出てくる状態なので、今は様子見をしています。

 

しかし、働く先が決まっていないのは不安ですし、せっかちな私はじっと待つことが何より苦手で、宙ぶらりんのこの状態はかなりのストレスです。

 

今ある中から決めてしまって、毎日忙しく過ごしたほうが楽になれるのかもと思いつつも、焦って決めた後に理想的な募集が出てきたらものすごく後悔するだろう。

 

でも待ってもより良い条件が出るとは限らないし、こうしているうちにも有限な人生の残り時間が減ってゆくし、迷うよりもさっさと働き始めたほうがいいのでは? 

 

しかし、この先の人生の多くの時間を捧げる職場だからこそ真剣に選択するべきで、心に迷いがある状態で考えることを放棄するのは一種の逃げではないか?

 

焦りと不安で毎日もやもやと落ち着かないこの感じ、なんか覚えがあると思ったら、物件探しをしていた時と同じだと気付きました。そういや4年前の今頃もこんな気持ちで過ごしていたんだっけ。(春道堂への道③④参照)

 

ならば今回もただ座して待つのではなく、情報収集や分析など自分に出来ることを納得行くまでやり切れば、おのずと迷いは解け答えが見えてくるはず。

 

最近は一人で家にいると気が滅入りがちでしたが、意識的に気持ちを切り替えて、前向きかつ積極的に行動することで、あの時と同じように最良の場所にたどりつけると信じます。

2018年

3月

04日

お久しぶりです!

こんばんは、ご無沙汰しています。春道堂はひと月以上前に閉店したにもかかわらず、このブログを毎日見てくださる方がおられるようで恐縮です。

 

私は閉店後も大変元気です。ただ、長い間店のことばかりを考えて生きてきたので、閉店後のドッタンバッタンが落ち着くと急に情熱の持って行き場を失い、一瞬腑抜けになってしまいましたね。

 

冬のオリンピックが終わっても相変わらず片づけを続けながら、歯医者に通ったり、親戚や友達と会ったりしつつ、仕事を探しています。

 

今回久々に履歴書を書きましたが、職歴の項目が多くて大変疲れました。振り返るとずいぶん遠いところに来たなぁと思ってしまいます。

 

私は大学卒業後に6年近く室蘭のスーパーで販促の仕事をしていました。29の時に会社を辞めて札幌に来て調理学校に一年通い、卒業してからはずっと調理の仕事をしています。

 

初めて飲食店で働いたのは調理学校在籍中の初夏、和食店の臨時バイトでした。

 

期間は2週間ほどで仕事内容は皿洗いや簡単な盛り付けだけだったのですが、あまりに手際が悪く失敗ばかりの自分が歯がゆく情けなく、初日の帰宅後にテレビをつけたら大好きな男はつらいよのオープニング曲が流れてきて、途端に泣けてきたのを覚えています。

 

調理の道に生きようと人生をかけて会社を辞めてきたのに、30近くなって皿洗い一つまともに出来ないなんて、私のような役立たずは生きていても意味がないのではと思いました。

 

それでもちょっと前まで室蘭でデスクワークをしていた私が、憧れの札幌の夜の街で、白衣に白い前掛け白い帽子のいかにも料理人といった格好で、厨房で働いていること自体にいたく感動しました。

 

会社を辞めて調理の道に進むことは、大学進学も就職も勢いに乗って流されるように進んできた自分が、初めて自分の強い意志で選び取ったことでした。

 

失敗や反省は山ほどありますが、会社を辞めて調理師になったことを後悔したことだけは一度もありません。

 

初めて厨房に入ったあのころからもうすぐ15年、その間に2回も店を開いては畳んだ甲斐性なしではありますが、今でもやっぱり調理の仕事は大好きです。

 

毎日忙しく楽しく働けるところに雇ってもらえたらいいなぁ。

2018年

2月

25日

その内側へ

私は昔から興味のあるものほど内側に入りたくなる性分でした。

 

野球観戦に行けばグラウンドに降りたいし、コンサートを見に行けばステージに上がりたいし、お祭りに行けば売る側に回りたいし、同人誌即売会に行けば机の内側に入りたいと思ってしまいます。

 

その上やっかいなことに、負けず嫌いで目立ちたがりだったので、迎えられる側ではなく迎える側、お客ではなく主人、常に主客の主の方でありたいと思っていました。

 

ゆえに、就職も進学もスポーツも、好きなことではなく得意なこと、勝てそうなこと、認められそうなことを選んできました。

 

 

そんな私ではありますが、すすきのに店を開きたいと思ったきっかけは、純粋にあこがれによるところが大きかったです。

 

大きいとどころかほとんどすべてと言ってもいいかもしれません。とにかく子供の頃から恋焦がれていたこの街の構成員になりたかったのです。

 

春道堂を開いた直後は、あこがれの街で主客の主になる夢が実現したことが嬉しくて、いかにもすすきのの店主らしく振る舞おうと、誰にでもぺらぺらと話しかけまくっていました。

 

しかし、営業を続けるうちに、店主面して出しゃばるよりもお客さんがあずましく過ごせるよう裏方に徹するほうが、私自身もずっと楽しく心地よく働けると気付きました。

 

3年8ヵ月ほど営業を続け、今年の1月末に閉店するころには、あれほど強かった内側への執着、主客の主でありたいとの欲求がほぼ消えていました。

 

子供の頃から続いていた、長い長い自己顕示欲との戦いがようやく終わりを迎えたのだと思いました。敗北ではなく勝利と言う形で。

 

けんかの時の猫のみたいに背を丸め毛を逆立てて自分を大きく見せようと必死になるよりも、等身大で自然体の自分で生きるほうが、よほど楽だし自由なのだと知りました。

 

 

第5グリーンビルの5階にもう春道堂はないけれど、あの湾曲したカウンターの内側にいた日々は確かに私を変えてくれました。

 

春道堂は小さなお店でしたが、3年数ヵ月の間、憧れのすすきのを裏から支える一員であったことを、これからも生涯誇りに思います。

 

夜のにおいに胸を高鳴らせた高校生のころも、店主でいた間も、再び一消費者に戻っても、すすきのは常に変わらず私のあこがれの街です。

2018年

2月

24日

オリンピックとお片付け

いやぁ、今日のオリンピックは興奮しましたね! 

 

マススタートは初めて見たけど、駆け引きが面白いですね。最後に高木菜那選手が内側から一気に抜け出した時は思わず大声を出してしまいました。

 

カーリングもギリギリのすばらしい試合でした。なによりみんなかわいいし、笑顔もすばらしい!

 

冬のオリンピックは夏に比べて地味なイメージでしたが、スノーボードやフリースタイルスキーのような死人が出そうな恐ろしい競技から、カーリングのような知的で静かな競技まであり、なかなかに奥が深いですね。

 

 

さて、今の私が何をしているかというと、就職情報を収集し吟味しつつ、オリンピックを見つつ、部屋の大片付けをしています。私は店を畳んでからもう何十時間片づけをしているんだか。いや、軽く100時間は越えているな。

 

以前感銘を受けた近藤麻理絵さんの名著『人生がときめく片付けの魔法』によると、片付けは物を捨てるところから始まるとのこと。

 

わかってはいるのですが、生来の貧乏性で物を捨てる決断をできず、日ごろから不要物を溜め込んでいるところに店の荷物が大量に流入し、ワンルームの部屋が物であふれかえり、一時は大変なことになりました。

 

これは本当にまずいと思い『人生がときめく片付けの魔法』を再読し、普通の生活ができる部屋にするために、命がけで片付けと掃除を始めました。

 

片付けも掃除も苦手な作業なので苦痛で仕方がなかったのですが、次第に勢いがつき、コツもつかめてきて、だんだん楽しくなってきました。

 

店から来た物を捨てた後に元からあった物の整理を始めたところ、なんでこんなものを大事にしまいこんでいたんだろう? と思うような絶対にいらない物が続々と出てきて、ゴミ袋がどんどん減って行きます。

 

おかげでこの部屋に引っ越してからの15年でもっとも部屋がきれいな状態になってきました。

 

しかし、月一度の不燃ごみの日まではパンパンのごみ袋と共存しなければならないのが苦痛です。早くすべて家から出してすっきりしたいのに……

 

しかし、片付け道はまだまだ半ば。私にとっての捨てられないものNO.1の本類が手付かずなので、むしろここからが正念場です。

 

片づけをすると運気が上がるとも聞きます。完璧に片付けて気持ちをすっきりさせ、運を引き寄せ、より良い人生に向かいたいものです。

2018年

2月

22日

春道堂への道④

前回からの続きです

 

……

 

第2グリーンビルを知った後も何件もの物件を見ましたが、他を見れば見るほど第2グリーンビルの良さを痛感し、恋しさは募るばかりでした。

 

しかし、前に経営していた店では家賃の高さに苦しめられたので、想定よりも高い家賃の物件を契約すると後々苦労することは身に染みてわかっています。勢いと感情だけで決断することは危険です。

 

物件を探し続ける日々が続き、気がつけばもう3月になっていました。初めて内覧をしたのが11月頃だったので、あれからもう4ヵ月か、と思ったときにぞっとしました。

 

私も40歳(当時)、充分な気力と体力を持って働けるのはあと30年くらいかもしれないのに、限りある人生のうちの4ヵ月もの時間を迷っているだけで使ってしまった!

 

大概の物件は3年契約なので3年は営業しなければ敷金が返ってきません。

 

なので想定より高い家賃×36ヵ月と言う期間の長さに怖気づいていたのですが、もし探し始めてすぐに物件を決めていたら、今の段階で3年契約のうちの4ヵ月はすでに経過し、残りは32ヵ月と言うことになる。

 

店を始めてしまえば3年なんてあっという間だろうし、なにより、迷っている間は物件探しに気持ちと時間を取られるけど、実際に店を開けば日々の営業が経験になり、間違いや失敗すら私の財産になる。

 

このまま物件探しに労力を使い続け、決断を先延ばしにして貴重な人生の時間を浪費するくらいなら、さっさと店を開いてもっと具体的なことで悩んだ方がよっぽど有意義ではないか? 

 

これまでの数ヵ月、すすきのを何周もしてビルを覗きまくり、たくさんの内装も見せてもらい、全身全霊を傾けて物件探しをしてきました。

 

安くて立地が良くてきれいな物件なんて存在しないこともわかってきたし、いくつも見てきた中でもここで店を開きたいと思えるところはほんの少しだけでした。

 

その中で間違いなく最高の物件である第2グリーンビルを、もう一度新たな気持ちで見てみたいと思いました。

 

翌日に他の物件も見せてもらう約束もあったので、ついでに第2グリーンビルも再度見せてもらいたいと仲介業者さんにお願いしました。

 

このまま迷い続けていてはいつまでも先に進めない、明日は見た中から決めるくらいの覚悟で行こうと思いまた。

 

もちろん改めて見てしっくりこなかったら契約するつもりはありませんが、その夜はなんだか妙に心がざわついて、ノートに殴り書きで長い日記を書きました。たぶん明日、人生をかける場所が決まるのだろうとの予感がありました。

 

 

翌朝、いつになく高ぶった気持ちで身支度をしていると、仲介業者さんから電話が入りました。なんと見せてもらう予定だった第2グリーンビルの物件が他の人に決まってしまったとのこと!

 

張り詰めていた気持ちの糸が切れ、一瞬で脱力しました。もう入れないと知って初めて、第2グリーンビルで働いている自分のイメージが心の中ですでに出来上がっていたことに気付きました。

 

呆然とする私に仲介業者さんは続けて「その代わりに第5グリーンビルの空き物件を見せてもらえるそうです」と言ってくれましたが、私はすっかり落胆していました。

 

前夜の高揚感も完全に消え失せ、今日も徒労に終わるのかと思いながら重い足取りですすきのに向かい、いつも同行してくれる友人と仲介業者さんと合流し、第5グリーンビルに向かいました。

 

第5グリーンビルは立地調査で何度も見て知ってはいたのですが、入り口に立つと改めて小さくて古いビルだなぁと思いました。第2グリーンビルで働く可能性を断たれ、完全にネガティブモードに入っていました。

 

妙に狭いなぁと思いながらエレベーターに乗り込み、5階で降り、ドアを開けた瞬間、息を飲みました。

 

内装は古く、明らかにスナックの造りではありますが、カウンター6席にソファーのテーブル席が二つと、私のイメージにぴったりの間取りだったのです。しかも第2グリーンビルの物件よりも狭いので家賃も安い! 

 

改めて考えると第5グリーンビルはすすきの駅より北側にあり、1フロアにある店の数が少なく、一階には有名ジンギスカン店と寿司店が入り、ちょっと古いことを除けば第2グリーンビルよりもずっと当初の理想に近い物件でした。

 

「ねぇねぇ、ちょっと、いいと思わない?」と浮ついた感じで友人に尋ねると、「うん、いいよね!」と、いつも冷静沈着な友人の反応も明らかに今までとは違います。

 

ただ、内装がかなり古いのと、椅子の色が紫なのがちょっと…… と思っていたら、ビル側の負担でシンクを入れ替え、配管も取替え、厨房の壁は塗り替え、床も新しいものに直し、ソファーの布や壁紙も私の希望のものに張り替えてくれるとのこと!

 

信じられないくらいの好条件に、なにか裏があるのではと不安になり、グリーンビルの担当の方にしつこく聞きましたが、特に落とし穴があるようにも思えず、その場で契約したいくらいでしたが、次の物件を見せてもらう約束もあったので、前向きに検討したい旨を伝えてバタバタと移動しました。

 

その後、何軒か見せてもらったのですが、第5グリーンビルの店を他の人に取られたらと思うと気が気じゃなくて、早く帰って契約に関する作業を進めたくて、そわそわと上の空でした。

 

 

物件探しを始めてからずっと思っていたことがありました。私の予算では完全に満足できる物件には出会えないだろうから、ある程度の妥協は必要だろうし、きっと契約する段になっても迷いと悔いは残るのだろうなと。

 

しかし今回はもはや迷う気持ちはみじんもありませんでした。ここが私の運命の場所なのだと確信しました。

 

物事を決断することが苦手な私ですが、運命が大きく動く時はいつも、風に乗って運ばれるように一気に決まってきました。今回もその風が吹いたのだと思いました。

 

 

それが2014年3月13日のことでした。その後すべてがスムースに進み、友人達の協力もあって二ヵ月後の5月12日には無事開店の日を迎えました。

 

縁とは不思議なものですね。もしも第2グリーンビルがまだ空いていたら、あの日のタイミングでグリーンビルの物件を見に行かなかったら、この場所で店を開くことはなかったのでしょう。

 

ただの偶然かもしれないけれど、冬の利家の日々と前夜の覚悟がこの幸運を引き寄せたのだと思いたい。

 

 

こうして私は、良店が多く風情ある都通沿いの、古くもこじんまりと暖かいこの第5グリーンビルにたどり着くことができました。

 

場所もビルもこの上なく最高なのだから、ここで繁盛させられなかったらすべては私の責任、言い訳は通用しないと思いました。

 

 

その後3年数ヵ月にわたり、楽しくも一生懸命営業を続けましたが、力及ばず閉店となってしまいました。

 

しかし、こうして物件探しの苦難の日々を思い返すと、私のごとき輝かしい経歴もコネもない人間が、子供の頃からの憧れの街すすきので、こんなにも理想と合致する場所で、3年以上に渡り店を続けられたことの奇跡とありがたさを改めて痛感します。

 

ああ今日も仕事か、職場に行きたくない、と思いながら嫌々働く人も多いのに、私は毎日スキップを踏むように出勤し、仕事の日も休みの日も変わぬ精神状態で楽しく生きることができました。

 

苦しかったこともないわけではありませんが、それはすべて私自身の力量不足を歯がゆく思うが故のことでした。

 

この店での日々は、結果的に閉店に至ってしまったことも含めて、我が人生の大きな糧となりました。

 

40歳で店を開き、気がつけば44歳になりました。日本人女性の平均寿命を考えると、春道堂にいた間に人生の折り返し地点を過ぎたことになります。

 

もう44歳、されど44歳、人生まだまだこれから。今回の経験を活かし、より楽しくより強く生きてゆかなければ!

2018年

2月

20日

春道堂への道③

ずいぶん日が空いてしまいましたが、前回からの続きです。

 

……

 

すすきので物件探しを始めて数ヵ月、ついに理想に近い店舗を発見した私はいつものように友人のPに同行を頼み、内覧に向かいました。

 

もしかしたら今日中に契約が決まるかもしれないと期待しながら向かったのですが、ドアを開けた瞬間に激しく落胆しました。

 

内装があまりに古く汚く、排気設備もなく、営業できる状態にするにはかなりの改装費用がかかると分かりました。あんなに良い場所なのに家賃があんなにも安かったのはそのせいだったのかと。

 

物件を見終えて仲介業者さんと別れた後、Pと一緒に近くのサイゼリアに入りました。安いワインを飲みながら二人、しかめつらですすきのの地図を眺めていました。この日の物件には大いに期待していた分、私の気持ちはひどく沈んでいました。

 

落ち込んでいてもどうにもならないとの友の提案で、考えを整理することにしました。

 

1、今ある物件の中から妥協して物件を決める

 

2、納得のゆく物件が出てくるまで待つ

 

友は地図にそう書き込みました。

 

「このどっちかしかないよね。どっちにする?」

 

ペンで文字を指しながらそう問われ、私はしばし腕組みをして考えました。

 

「まず1はだめだな。開店を焦って、妥協で選んだ物件で店を開いてはいけない気がする」

 

「じゃあ待つ?」

 

「う~ん、待つのも嫌だな。条件に合う物件を待っていたら、永久に店なんて持てないかもしれないし」

 

待てば条件に合致する物件が必ず出てくるとも限らないし、そもそも「待つ」という言葉自体が消極的な感じがして嫌だと思いました。

 

「でもこのどっちかに決めなきゃ。妥協したくないなら待つしかないよ。どうする? 妥協する? 待つ?」

 

いつまでも待ち続けるのは嫌だ、でも、妥協した場所で店を開くのはもっと嫌だ。選択肢はこの二つしかないことも分かっている。どっちも嫌ならどうすればいいのか…… 

 

「いや、利家で」

 

ワインの酔いも手伝って、しょうもない冗談が口を突きました。あまりのくだらなさに二人とも面白くなってしばし笑い続け、地図に利家と書いてはまた笑いました。

 

その後、ワインを立て続けに飲み、憂さ晴らしにバーに向かいさらに飲みました。飲んでいるうちにだんだんと吹っ切れた気持ちになってきました。

 

物件選びを妥協するつもりはない。現段階で条件に合う物件がないのなら待つより他にない。しかし、ただ座して待つだけではなく、私にもやれることもあるのではないか。

 

まずはもっと積極的に情報収集をしよう。ネット物件探しを続けることはもちろん、すすきののビルの一つ一つに入ってチェックし、条件に合致しそうな所をすべて洗い出して、仲介業者さんに空き物件を調べてもらおう。

 

 

やるべきことが見えて来た途端に、折れかかっていた心がしゃんと直り、俄然気合が入り、仕事の後に毎日のようにすすきののビルチェックに繰り出しました。

 

時は厳寒の2月、マイナス10度を下回る夜のすすきのを何時間もさまようのは辛いことでしたが、目指すことに向かって行動している実感があり、仲介業者さんからの連絡を待つだけだった頃よりもずっと気が楽になりました。

 

ビルのチェック項目は以下のとおりです。

 

・一人で営業できる小さな店舗がある

・トイレは男女別&清潔

・36号線の北側。南側なら一丁まで

・ビルと周辺の雰囲気が明るい

・空きテナントが少ない

・近隣やビル内に露骨な風俗店がない

・人気店、有名店がテナントに入っている

 

この中で最も重視したのはトイレでした。驚くことにすすきのの古いビルには男女共用のトイレがいまだに多く存在します。男女別でも薄暗かったり、汚かったり、和式しかないところも多いです。

 

お酒を飲めば当然トイレも近くなります。私ならトイレが汚い店には飲みに行きたくないし、やむを得ず店に入ったとしても尿意を催した途端に会計をして店を出ます。

 

なによりビルのトイレは私も毎日利用するのですから、使うたびに不快を感じるようなところは絶対に嫌です。トイレだけは絶対に妥協しないと心に決めました。

 

 

今回のビルチェックから外れた物件は今後紹介があったとしてもスルーするつもりですから、後悔することがないよう、北は南2条から南は南7条まで、西は1丁目から7丁目までと広め範囲に設定し、その内にあるビルを一つ一つチェックしようと思いました。

 

仕事が終わると地図と二色の蛍光マーカーを持って夜のすすきのに繰り出しました。季節はちょうど雪まつりのころ、夜にはマイナス10度を下回る日も多く、一年で一番寒い時期でした。

 

分厚い上着を着こんで、マフラーをきっちり巻いて、雪よけの黒い中折れ帽を被って、地図を手にビルからビルへと渡り歩いては女子トイレを覗き込みました。

 

新規のお客さんに男性と間違われことも度々あった私ですから、着膨れた姿で女子トイレのドアを開けて回る行為はなんとなく後ろめたく、女子トイレ覗き魔出没事案で通報されるのではないかとひやひやしました。

 

それでも強い意志で気になるビルのすべてのトイレをチェックし続けました。(おかげですすきのビルのトイレ事情に異様に詳しくなりました)

 

一つのビルを見るごとに地図を開き、かじかむ手でマーカーのキャップをはずし、条件に合うビルはオレンジで、却下のビルは青で塗り、数日かけて調査を終了しました。

 

結果、地図のほとんどが青く染まり、オレンジはところどころに点在する程度でした。条件は合っていても感覚的にしっくりこないところを却下すると、残ったのはすすきの界隈に何百とビルがある中でほんの10前後でした。

 

正直、ここまで条件に合致する物件が少ないとは思っていなかったので、さすがに気が滅入ってきました。

 

気になるビルのリストを仲介業者さんに渡して、このビル内に空き物件があれば見たいとお願いしたところ、すすきのの一等地・第2グリーンビルに空きがありとのことで、早速、内覧に向かいました。

 

実はビルの調査を進めていた中で断トツに印象が良かったのはグリーンビルの系列でした。グリーンビルはどこもトイレがきれいで、ビル全体の雰囲気が明るく、入っているお店にもにぎわい感がありました。

 

仲介業者さんとグリーンビルの社員さんと待ち合わせ、エレベーターで上階に上がり、物件のドアを開けてもらった瞬間、息を呑みました。今まで見てきた物件とは明らかに毛色が違うのです。

 

内装はきれいなので改装せずにすぐに開店できそうですし、間取りも私の理想にかなり近かったのです。

 

ビルの担当の方が丁寧に説明してくれたのも好印象でした。それまでたくさんのビルを見てきましたが、管理の方が仲介業者さんに鍵を渡すだけのところがほとんどでしたから、内覧の段階からこんなに親切な会社なら入店してからも安心だろうと感じました。

 

物件探しを続けて来て初めて、ここなら入ってもいいかもと思える物件に出会え、心が躍りました。

 

ただ、家賃が予算を大幅に超えていました。場所も内装も大変良いので家賃が高いのも仕方がないのですが、食べ物や酒の値段、一人で対応できるお客さんの数から逆算して家賃の予算を決めていたので、あっさりと上方修正しては開店後にしわ寄せが来ることは目に見えています。

 

帰宅後もしばらく悩んだ末、第2グリーンビルの物件は一旦あきらめることにしました。完全に候補から外したわけではなく、他の物件も探し続けながら、じっくりと考えようと思ったのです。

 

本当によい物件だから、もたもたしていたら他の人に取られてしまうかもしれないけど、そうなったらそうなったで縁がなかったとあきらめるしかないと覚悟を決めました。

 

 

その後も仲介業者さんが紹介してくれる物件をいくつも見に行きました。家賃の安いところも多かったのですが、立地、内装、トイレ、雰囲気、どれもが第2グリーンビルと比べると明らかに見劣りしました。

 

他の物件を見れば見るほど、私の心は徐々に第2グリーンビルに傾いて行きました。

 

 

つづく……

 

2018年

2月

20日

確定申告終了!

今日は確定申告の書類を提出して来ました! すっきりした!

 

去年は税務署から書類をもらってきて手書きで出したのですが、書類を取りに行くのが面倒で、国税庁のホームページ上で作成してみることにしました。

 

作成するまでは大変スムースで、あっという間に終了と思いきや、パソコンの更新やソフトのダウンロードをしなければ印刷できないと知り、そこからが大変でした。

 

パソコンに詳しくないので、まずやり方を調べるところから始まり、途中変なエラーが出たりして、ダウンロードに恐ろしく時間がかかり、14時頃から確定申告に取り掛かって、すべての印刷を完了したのは日付が変わった頃でした。

 

こんなことならさっさと書類を取りに行けばよかった。歩いて15分くらいの場所にあるのに……

 

ともあれ、店に関する作業が着実に完了して行き、ほっとする気持ちもあり、少し寂しさもあり。あの店で大忙しで働いていた日々がずいぶん遠い昔のことのような気がします。

 

物理的な整理がついてきたので、次は気持ちの整理です。さっさと切り替えて前に進まなくては。

 

女44歳、人生はここからだ!

2018年

2月

18日

劇的ビフォーアフター

こんばんは、中村です。小平選手金メダルおめでとうございます!

     

2月10日に無事に店の撤退を終了し、店から運び込んだ荷物にワンルームの部屋を占領されて大変なことになっておりました。

なんと言う…… ことでしょう……

 

 

正直、この状態から自力で普通の暮らしを出来る状態に持っていけるとは思えず、しばし途方にくれましたし熱も出ました。

 

それでもめげすに自宅にいるときはずっと荷物の片付けと大掃除をしておりました。

 

私にとっては大変苦手な作業なので、閉店後の店の撤収作業から続く終わりの見えない片付けの日々に心身を消耗し、何度もこの汚部屋を放置して逃亡したくなりましたが、オリンピック中継がその間の心の支えになってくれました。

 

スキージャンプやスノーボートなどの命に関わる恐ろしい競技に取り組む選手に比べたら、汚部屋の掃除などたやすいこと。そう自分を鼓舞しました。

 

 

途中、実家に帰ったり、親族のお通夜と葬儀があったりして、度々自宅を離れましたが、寝ている間以外は昼も夜も掃除と片づけをし続け、17日の午前中にはついにここまで来ました。

なんと言うことでしょう! 

 

 

一人でここまでやれた自分を褒めてあげたいです。閉店後の半月の間ずっと、掃除と片づけをしていた気がします。本当に疲れた……

 

 

17日の午後には本州からお友達が来て、この部屋で一緒に羽生選手と宇野選手のフリーの演技を見届け、夕方からは一緒にコンサートに出かけました。

 

記念すべき金銀メダル獲得の瞬間をリアルタイムで見た後に素敵なコンサートの鑑賞なんて、あまりに嬉しく、楽しく、心浮き立つ、まるで人生のごほうびのようなすばらしい一日でした。

 

 

店から持ち込んだ荷物も大体片付き、これで本当にすべてが完了した気がします。私もそろそろ新たな人生に向かって踏み出さなくては!

 

その前に、気持ちの整理もかねて、予告していた春道堂への道を完結させます。

 

 

春道堂を閉店して半月を過ぎました。今でもこちらを見てくださる方は、私の個人的な知り合いとごく親しいお客様ばかりと思うので、今後は個人ブログのつもりで自由に書いてゆきます。

 

興味のある方だけ、今後もお付き合いいただけたらと思います。

 

2018年

2月

11日

明け渡しを終えて

こんばんは、中村です。またもやご無沙汰してしまいました。

 

昨日2月10日に無事に店舗の明け渡しも完了し、ようやくほっとしました。

 

私は整理整頓が不得手で、特にまだ使える物を捨てることが大の苦手で、そのためにずいぶん片付けに手間取ってしまいました。

 

なので1日から撤収作業をしていたにもかかわらず、時間が足りなくなって最後の二日間は店に泊り込み、朝晩となく作業を続け、叔父や友人達にも手伝ってもらって何とかギリギリで間に合った感じです。危なかった……

 

これが閉店直後の2月1日の写真

そしてこちらがすべての備品を撤去した後の明け渡し直前の写真です。

こんな店だったんだ! 完全にスナックにしか見えない……

 

最終日、明け渡しの時にはお掃除お手伝いの友人二人も立ち会ってくれました。おかげで空っぽになった店で最後の乾杯もでき、さびしさも軽減され、さわやかに店から立ち去ることが出来ました。

 

鍵を返した後に3人で雪祭りのすすきの会場で氷像を見てきました。

毎年楽しみにしている魚の入った氷像は今年も健在でした。

 

この写真は開催初日の5日に撮影したものなのできれいですが、10日は気温が高く、結構溶けていました。

 

氷像は好きなので店を開けて以降毎年一人で見に行っていたのですが、やっぱり人と一緒に見るほうが楽しいですね。

 

雪祭りを見た後は、友達の夫が家まで送ってくれ、快適に帰宅することが出来ました。最後の最後までお世話になりっぱなしで、人の情けが身にしみました。

 

ワンルームの部屋が店から運び込んだ大量の荷物で足の踏み場もない状況なので、帰宅後すぐに整理を始めたのですが、なんだか悪寒がしてきて、体温を測ると微熱があったので、布団を敷くスペースを空けて、たまった録画やオリンピックを見ながら早い時間から横になっていました。

 

一晩寝たらすっかり熱も引き、今日の朝にはとてもすっきりしていました。すっきりと言うか、久しぶりに正気を取り戻したと言うか。

 

1月は毎日たくさんのご予約をいただき、すべてのお客様をミスなく全力でお迎えすることに精一杯で、2月に入ってからは疲労と達成感で数日放心し、その後は撤収作業に追われ、明け渡しを終えて熱が上がって下がって、ようやく通常の私に戻った感じです。

 

なんだか1月から昨日までのことがすべて夢、というか、連日連夜続く祭りだったような気がします。

 

いや、この私が憧れのすすきのの店主になれたこと自体が夢のようなもので、開店から昨日までずっと祭りだったのかもしれませんね。

 

 

さて、大変に今更ではありますが皆さま、改めて春道堂へのご愛顧、本当にありがとうございました。

 

この寒い中わざわざお店に来てくださるだけでもありがたいのに、平日まで毎日満席になるなんて、なんとすごいことだったか!

 

また、閉店に際してはたくさんの贈り物や過分なるお褒めのお言葉、メールやお手紙も頂戴しました。

 

しかしながら、一月の後半は疲労困憊していることも多く、皆さまからのご厚情に対して、きちんとお礼を申し上げられていたのか、いささか不安でもあります。

 

もう直接お目にかかってお礼を申し上げることが出来ないのが申し訳なく歯がゆくありますが、本日改めてここにお礼申し上げます。

 

 

 

昨年の夏に閉店を決意したころはお客様が一人も来られない日も多く、私の何がダメなんだろう、店の何を変えればいいのだろうと、自分と自分の店を否定するばかりの毎日でした。

 

しかし、最後の最後に連日満席の大盛況となり、春道堂はこんなにもたくさんの素敵なお客さんに愛されていたのだと気付けたおかげで、一度は失った自尊心を取り戻すことが出来ました。

 

使い古された言葉ではありますが、やはり声を大にして言わずにいられません。

 

 

春道堂の半分はやさしさで出来ています

 

 

と!

 

お客様、友達、親族、業者さん、グリーンビルの社員さん、開店前から閉店後まで、たくさんの人が応援し支えてくださったおかげで、すすきの感ゼロの私が3年8ヵ月もの間、営業を続けることができました。

 

皆さま本当にありがとうございました! 

 

春道堂に関わってくれた全員の人生に幸多かれと心よりお祈り申し上げます。

 

2018年

2月

05日

ご無沙汰しておりました

※春道堂は1月31日を持ちまして閉店いたしました

 

こんにちは、中村です。お久しぶりです! 

 

春道堂営業中は大変お世話になりました。私の力不足で閉店するにもかかわらず、最後あんなに大忙しで過すごせるなんて、あれは夢だったんじゃないかと思うくらいです。

 

最近ブログの更新もしておりませんでしたので、燃え尽きて抜け殻になっているのではないかと心配のメールも多数いただきましたが、大丈夫、元気ですよ! 

 

さすがに閉店直後の2月1日は不安を覚えるほど疲労困憊しておりましたが、徐々に気力体力を取り戻し、今はすっかり通常の状態に戻りました。

 

期限までに急ぎ食器や備品、余った酒や食材の片付け等をせねばならず、入れ替わり立ち替わり友達に手伝いに来てもらいつつ、連日店に泊り込んで撤収作業にいそしんでおりました。

 

昨夜は久しぶりに家に帰り、6日ぶりに家で目を覚ましました。やはり布団は心地よく、おかげでちょっと寝すぎてしまいました。今日もそろそろ店に向かわなくては。

 

 

閉店直前から励ましやねぎらいのメールをたくさんいただきました。筆まめを自認する私なのにお返事をする余裕もなく申し訳なく思っておりますが、すべてありがたく熟読しております。

 

みんなの協力もあり、撤収作業もかなり落ち着いてきましたので、もう少ししたら完全に通常状態に戻れそうです。連載途中だった春道堂への道シリーズも再開させたいと思っております。



フェイスブックはこのブログの転送ですが、そちらもよろしくお願いいたします。